「WEB抽選」とは、インターネット上で抽選を実施・管理するためのシステムです。近年、キャンペーンやプレゼント企画で手軽に導入できることから注目を集めています。この記事では、マーケティングご担当者様向けに、「WEB抽選」を活用した効果的なキャンペーン企画の5つのコツをご紹介します。抽選システムの選び方、導入メリット、効果的なキャンペーン事例など、実践的な情報を分かりやすく解説していきます。
目次
- WEB抽選の特徴
- WEB抽選キャンペーンの流れ
- 全体の流れ
- WEB抽選システムの選び方
- 機能
- 料金
- 操作性
- セキュリティ
- WEB抽選を成功させるための5つのコツ
- 目的を明確にする
- 魅力的な賞品を設定する
- 参加しやすい仕組みを作る
- データを分析し改善する
- 法律に注意する
- WEB抽選導入の注意点
- 導入費用
- 運用コスト
- まとめ
WEB抽選の特徴

WEB抽選は、オンライン上のキャンペーンで抽選や景品配布などの業務を自動化することができるシステムのことです。 従来の手動抽選と比べて、次のようなメリットがあります。
- 公平性:ランダムな抽選により、全参加者に平等なチャンスを提供できます。
- 効率性:抽選作業を自動化することで、時間と労力を大幅に削減できます。
- データ収集:参加者情報や抽選結果をデータとして収集・分析し、マーケティングに活用できます。
一方で、システム導入費用の発生やシステムトラブルのリスクといったデメリットもあります。
WEB抽選キャンペーンの流れ
WEB抽選のシステムだけではキャンペーンが開催できません。抽選を告知する広告、参加条件や景品紹介を行うキャンペーンサイトなどを経由してWEB抽選へ参加者を呼び込む必要があります。SNS広告からの流入を例にWEB抽選キャンペーンのフローをご紹介します。
全体の流れ
- 告知
- SNS広告でキャンペーンを告知します。

- キャンペーン紹介
- SNS広告のリンク先に設定したキャンペーンサイトで、キャンペーン概要や参加条件、景品の紹介などを行います。

- WEB抽選への参加
- キャンペーンサイトからWEB抽選へ参加します。

- 景品獲得
- 「あたり」や「1等」などに応じて景品を獲得します。

- 景品配布
- 応募フォームに入力し後日景品発送の場合や、Amazonギフトコードなど画面上で提供できる景品など様々です。

WEB抽選システムの選び方
WEB抽選システムを選ぶ際は、以下の点を比較検討することが重要です。
機能
WEB抽選システムの機能として重要なのがあたり設定です。「あたりofはずれ」のシンプルな設定の他に「1等、2等、3等…」のように等級を複数設定できるものもあります。後者の方が実際のキャンペーンに対して汎用性があるでしょう。また、当選後の景品設定も重要です。応募フォームやデジタルクーポン、Amazonギフトコードなど景品配布方法を選べるかどうかも比較しましょう。
料金
WEB抽選システムはシステム会社やWEB制作会社、イベント会社などが販売しており、費用も様々です。ただし、費用の内訳として導入費用・月額費用・オプション機能などの料金設定が一般的となっています。また、比較的シンプルな内容のWEB抽選システムを手ごろな価格で販売している通販サイトもあります。
操作性
操作が分かりにくかったり、ボタンタップの回数が多かったりと参加者の操作負担が大きくなると離脱に繋がる恐れがあります。なるべくシンプルで少ない操作のWEB抽選システムを選ぶといいでしょう。
セキュリティ
抽選操作を複数回行う不正利用の防止策としては、ログイン認証する場合などがありますが、参加者の操作負担が多くなってしまうという弊害もあります。また、応募フォームで扱う個人情報の保護対策も重要です。1つの目安として、プライバシーマークなどの認証が施されているか確認しましょう。
▼参考:WEB抽選システムを販売している通販サイト

WEB抽選が通販でご購入いただけます。
WEB抽選を成功させるための5つのコツ

目的を明確にする
WEB抽選キャンペーンの目的を明確にすることで、効果的なキャンペーンを企画できます。キャンペーンの代表的な目的は新規顧客獲得、既存顧客の活性化、ブランドイメージ向上などです。また、目的に応じた具体的な目標設定(KPI)も重要です。新規顧客獲得の場合を例にご説明します。
- 広告接触に関するKPI(広告の露出度や魅力度を測る指標)
- インプレッション数
- クリック数
- クリック率
- キャンペーン参加に関するKPI(キャンペーンへの関心の高さと、ユーザーの行動を測る指標)
- 参加人数
- コンバージョン率
- 応募フォーム入力率
- 平均参加時間
- キャンペーン効果に関するKPI(最終的な目標である新規顧客獲得への貢献度を測る指標)
- 新規顧客獲得数
- 顧客獲得単価
- 景品配布数
魅力的な賞品を設定する
ターゲット層のニーズに合った魅力的な賞品を設定することで、応募数を増やすことができます。主な景品配布の種類をご紹介します。
- 実物商品の郵送
- 特徴
- 実物があることで、ブランドイメージ向上に繋がる。
- サプライズ感を演出できる。
- 配送コストがかかる。
- 例
- 自社製品
- オリジナルグッズ
- コラボ商品
- 体験型ギフト(旅行券、スパ券など)
- 特徴
- デジタルギフト
- 特徴
- 即時的な配布が可能。
- 多様なギフトカタログから選択できるため、幅広い層に喜ばれる。
- 管理が容易で、コスト削減に繋がる。
- 例
- Amazonギフトコード
- 電子書籍クーポン
- 動画配信サービスの無料利用券
- カフェやレストランでの割引クーポン
- 特徴
- ダウンロードコンテンツ
- 特徴
- コストが低い。
- 即時的な配布が可能。
- デジタル化が進んでいるため、多くのユーザーに受け入れられる。
- 例
- 電子書籍
- 音楽
- 写真
- ゲームソフト
- 特徴
- サービス提供
- 特徴
- 自社のサービスを体験してもらう機会となる。
- 顧客とのエンゲージメントを高める。
- 例
- 無料体験
- コンサルティング
- 修理サービス
- 特徴
- ポイント付与
- 特徴
- 自社サービスの利用促進に繋がる。
- 顧客の購買意欲を高める。
- 例
- 自社ポイントへのポイント付与
- 特徴
参加しやすい仕組みを作る
応募フォームを簡潔にするなど参加者の負担を減らすことで、応募率を向上させることができます。
- 応募フォームの簡潔化
- 必須項目の最小化: 名前、メールアドレス、年齢など、キャンペーンに必須な情報に絞る。
- 入力形式の工夫: ドロップダウンメニューやチェックボックスを活用し、入力の手間を減らす。
- 入力支援機能: 住所入力のオートコンプリート機能など、入力ミスを減らす機能を導入。
- 参加条件の最低限化
- アカウント作成の不要化: SNSアカウント連携やメールアドレス登録のみで参加できるようにする。
- 購入条件の排除: 商品購入やサービス利用を必須としない。
- アンケートの簡略化: 必須回答項目を減らし、回答時間を短縮。
- その他、参加しやすくするための工夫
- 分かりやすい説明: 応募方法や賞品について、誰でも理解できるよう簡潔に説明する。
- 応募期間の延長: 応募期間を長く設定し、多くのユーザーにチャンスを与える。
- 複数回応募の許可: 興味のあるユーザーは複数回応募できるようにする。
- メリット
- 参加ハードルの低下: より多くの人が気軽に参加できるようになる。
- コンバージョン率の向上: 応募完了までの時間を短縮し、離脱率を減らす。
- キャンペーン認知度の向上: 広くユーザーに知ってもらうことができる。
データを分析し改善する
WEB抽選キャンペーンのデータ分析は、今後のマーケティング戦略に不可欠です。参加者の属性(年齢、性別、地域など)、応募経路、当選・非当選、景品の人気度などを分析することで、以下のような活用の道が開けます。
- ターゲット層の特定: より効果的な広告展開が可能になります。
- キャンペーン内容の改善: 次回はより魅力的な景品や参加方法を検討できます。
- 顧客育成: 当選者に対して、よりパーソナライズされたアプローチが可能です。
- 新規顧客獲得戦略の最適化: データに基づいた効果的な施策を展開できます。
具体的には、
- Googleアナリティクスなどのツールでアクセスログを解析し、どの広告から多くの人が参加したかなどを把握します。
- アンケートを実施し、参加者の声を収集します。
- A/Bテストを行い、異なるキャンペーンページや景品で効果を比較します。
法律に注意する
WEB抽選キャンペーンを実施する際には、景品表示法や個人情報保護法をはじめとする様々な法律に注意が必要です。
景品表示法: 景品の内容や当選確率などを誇大に表現したり、当選者が実際にもらえる景品と異なるものを表示したりすることは禁止されています。景品の内容を正確に表示し、当選確率についても分かりやすく記載しましょう。
個人情報保護法: 参加者の個人情報を適切に管理することが求められます。個人情報の利用目的を明確にし、本人の同意を得た範囲内で利用しましょう。また、安全な管理体制を構築し、外部への漏洩を防ぐ対策を講じることが重要です。
その他の法律:
- 特定商取引法: 不当な勧誘や虚偽表示などを禁止する法律です。
- 著作権法: 画像や音楽などの著作物を無断で使用しないように注意しましょう。
これらの法律を遵守することで、トラブルを回避し、企業の信頼性を高めることができます。
WEB抽選システム導入の注意点
WEB抽選システムを導入する際は、以下の点に注意が必要です。
導入費用
WEB抽選システムの導入には、初期費用とランニングコストがかかります。初期費用は、システムの規模や機能によって大きく変動します。大規模なシステムや高度な機能を要求する場合は、高額になる可能性があります。また、カスタマイズが必要な場合も費用が上乗せされます。
運用コスト
システムの導入後も、運用コストがかかります。例えば、抽選結果の通知、当選者の管理、不正防止のための監視など、人的なコストが発生します。また、システムのアップデートやトラブル対応のための費用も必要となる場合があります。ランニングコストとしては、月額利用料や、サーバー使用料などが考えられます。
まとめ
WEB抽選システムは、キャンペーンを効果的に実施するための強力なツールです。この記事で紹介した情報を参考に、自社に適したWEB抽選システムを選び、成功するキャンペーンを企画しましょう。
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