展示会ノベルティとは、展示会やイベントのブースで来場者に渡す小物や販促グッズのことです。来場のきっかけづくりや印象づけに役立つ一方で、何を配るかだけに注目すると、展示会後の接点づくりにつながりにくくなることがあります。
実際には、「何を配ればよいか分からない」「資料やチラシと一緒に渡すべきか迷う」「ノベルティを配って終わりにしたくない」と悩む担当者も少なくありません。展示会では、ノベルティ単体ではなく、資料、チラシ、QRコード、名刺などをどう組み合わせるかまで考えることが大切です。
この記事で答えること
- 展示会ノベルティの役割と、配るメリットは何か
- ノベルティを資料やチラシと一緒に渡すとき、何に注意すべきか
- 展示会後の問い合わせにつなげるために、どんな配布物設計が有効か
展示会ノベルティは、来場者の興味を引くきっかけや印象づけには有効ですが、それだけで展示会成果が決まるわけではありません。商品・サービス理解や問い合わせにつなげるには、資料やチラシ、QRコード付きリーフレット、名刺などと組み合わせて、持ち帰りやすさと次の行動導線まで含めて設計することが重要です。
目次
- 展示会ノベルティの役割とは
- 展示会でノベルティを配るメリット
- ノベルティだけで終わらせないために必要な考え方
- 展示会ノベルティを選ぶときのポイント
- 資料やチラシと一緒に渡すときの注意点
- ノベルティと相性のよい配布物
- 目的別に考えるノベルティと資料の組み合わせ例
- 配布物をまとめて渡す方法
- 展示会後の問い合わせにつなげる工夫
- よくある質問
- まとめ
展示会ノベルティの役割とは

展示会では多くの企業が並ぶため、まずは足を止めてもらう理由が必要です。その点でノベルティは、来場者に手に取ってもらいやすく、会話を始めるきっかけにもなります。
ただし、役割は「渡して終わり」ではありません。社名やサービス名を思い出してもらうことや、資料を見返してもらうこと、Webサイトへアクセスしてもらうことまで見据えて設計する必要があります。
| 役割 | 内容 | 期待できること |
|---|---|---|
| 接点づくり | 来場者が立ち止まるきっかけになる | ブース立ち寄り、会話開始 |
| 印象づけ | 社名やサービス名を思い出してもらいやすくする | 記憶定着、再想起 |
| 持ち帰り導線 | 資料や案内物と一緒に持ち帰ってもらう | 検討継続、後日のアクセス |
現場では、見た目や受け取りやすさだけで選んでしまうことがあります。しかし本来は、ノベルティをきっかけに何を伝え、何に進んでほしいかまで考えておくことが重要です。
展示会でノベルティを配るメリット
展示会では、短時間で多くのブースを回る来場者も少なくありません。そうした場面でノベルティは、会話を始める入口として機能しやすくなります。
立ち寄るきっかけをつくりやすい
最初の接点づくりが難しい展示会では、ノベルティがあることで、声かけや案内のきっかけをつくりやすくなります。
社名やサービスを思い出してもらいやすい
実用性のある小型ノベルティは、展示会後も手元に残りやすく、社名やサービス名を思い出してもらう助けになります。
資料を持ち帰る動機を補強できる
チラシや会社案内、事例資料と一緒に渡すことで、「後で見てみよう」と思ってもらいやすくなります。
向いているケースと向いていないケースがある
ノベルティは便利な手段ですが、どの展示会でも同じように有効とは限りません。
向いているケース
- 来場者数が多く、最初の接触機会を増やしたい
- 比較検討の候補に入ってもらうことが重要
- サービス理解用の資料やQR導線も用意できている
向いていないケース
- 配布後のフォロー導線がない
- 商談対象が限定されており、量より質が重要
- ノベルティの管理や配布対応が当日の負担になる
商談重視のブースでは、配布対応に追われて会話時間が減ることもあります。目的と運用体制が合っているかは事前に確認しておきたいポイントです。
ノベルティだけで終わらせないために必要な考え方

ノベルティは来場者の関心を引くきっかけとして有効ですが、それだけでは商品・サービス理解や問い合わせにはつながりにくいことがあります。展示会後の行動まで考えるなら、配布物全体を役割ごとに整理する必要があります。
配布物ごとの役割を整理する
展示会で渡すものは、それぞれ担う役割が異なります。
| 配布物 | 主な役割 | 伝えられること |
|---|---|---|
| ノベルティ | 興味づけ・印象づけ | まず手に取ってもらうきっかけ |
| チラシ | 短時間で要点を伝える | サービス概要、強み、用途 |
| 会社案内 | 企業理解を深める | 事業内容、実績、信頼性 |
| 事例資料 | 比較検討を進める | 導入イメージ、成果の参考 |
| QRコード付きカード | 次の行動を促す | 資料請求、特設ページ、問い合わせ |
| 名刺 | 個別接点をつくる | 担当者への連絡先 |
この整理ができていないと、ノベルティは受け取ってもらえても、その後の行動につながりにくくなります。
「何を配るか」より「何につなげたいか」で考える
展示会配布物は、次の順序で考えると整理しやすくなります。
- 展示会後に来場者に取ってほしい行動を決める
- その行動に必要な情報を決める
- 情報を伝えるための資料やカードを用意する
- その入口としてノベルティを位置づける
たとえば、資料請求につなげたいならQRコード付きカードや簡潔な案内リーフレットが必要です。比較検討につなげたいなら、会社案内や事例資料も必要になります。
展示会ノベルティを選ぶときのポイント
展示会ノベルティを選ぶときは、「何となく喜ばれそう」ではなく、展示会の目的や配布物全体との組み合わせで判断したいところです。
1. 展示会の目的に合っている
まず確認したいのは、何のために配るのかです。
- ブースへの立ち寄りを増やしたい
- サービス名を覚えてもらいたい
- 資料を持ち帰ってもらいたい
- 展示会後のアクセスや問い合わせにつなげたい
目的が違えば、合うノベルティの考え方も変わります。
おすすめの基本構成
展示会配布物の基本構成の一例は以下です。
- 表側・最初に見える位置:会社案内または表紙役の資料
- 次:主力製品・サービスのチラシ
- さらに必要に応じて:事例紹介や導入イメージ資料
- 最後または差し込み:名刺
- 別添えまたは一緒に渡す:ノベルティ
2. 持ち帰りやすいサイズか
展示会では来場者が複数の資料を持ち歩きます。大きすぎるもの、重いもの、かさばるものは扱いに困られやすくなります。
特に資料と一緒に渡す場合は、次の点を確認しておくと安心です。
- バッグに入るサイズか
- チラシやリーフレットとまとめやすいか
- 他社の配布物と一緒でも邪魔になりにくいか
3. 資料やチラシと相性がよいか
ノベルティ単体ではなく、資料と一緒に渡す前提なら、紙ものを傷めにくく、添えやすい形かどうかも見ておきたいポイントです。
4. ブランドやサービスの印象とずれていないか
話題性だけで選ぶと、自社サービスとの関連が薄くなることがあります。印象に残っても、何の会社だったか思い出せなければ十分とはいえません。
| 判断軸 | 確認したいこと |
|---|---|
| 目的 | 集客補助か、印象づけか、持ち帰り促進か |
| 配布対象 | 全来場者か、商談見込み客中心か |
| サイズ | バッグに入るか、資料と一緒に持ちやすいか |
| 実用性 | 展示会後も使われやすいか |
| 相性 | チラシ、会社案内、QRカードと組み合わせやすいか |
| 運用 | 当日の配布オペレーションに無理がないか |
資料やチラシと一緒に渡すときの注意点
展示会では、受け取る側も短時間で多くの情報に触れています。渡す側が情報を詰め込みすぎると、かえって整理しにくくなります。
配布物が多すぎると読まれにくい
会社案内、サービスチラシ、事例資料、名刺、ノベルティと、渡すものを増やしすぎると、受け取る側は整理しにくくなります。情報量が多いほどよいとは限りません。
サイズがばらばらだと扱いづらい
A4資料に対して小さいカードや厚みのあるノベルティが混ざると、持ち帰るときにまとまりにくくなります。片手で受け取る場面も多いため、扱いやすさは大切です。
その場で読むものと、後で見るものを分ける
すべてをその場で伝えようとすると、来場者の負担になりやすくなります。
- その場で概要を伝えるもの:チラシ、案内カード
- 後で詳しく見てもらうもの:会社案内、事例資料
- 行動導線になるもの:QRコード付きカード、名刺
現場では、資料を増やしすぎた結果、配る側も「どれを先に渡すか」が曖昧になりやすいです。担当者ごとに説明がばらつかないよう、配布順や渡し方も決めておくと運用しやすくなります。
ノベルティと相性のよい配布物
ノベルティと一緒に渡す配布物は、情報量や役割を整理して選ぶことが大切です。
チラシ
サービスの概要や特長を短時間で伝えやすい配布物です。展示会では長い説明を聞けない来場者も多いため、まず全体像を把握してもらう役割を担います。
会社案内
企業としての信頼性や対応範囲を伝えたい場合に向いています。BtoB展示会では、会社全体の実績や支援体制も判断材料になります。
事例資料
来場者が自社への置き換えを考えやすくなるため、比較検討段階の相手に有効です。興味度が高い相手に絞って渡す運用も考えられます。
QRコード付きリーフレット・カード
特設ページ、資料請求ページ、事例一覧、お問い合わせフォームなどへの導線に使えます。展示会後の接点づくりでは特に重要です。
名刺
担当者への直接連絡先として機能します。個別相談につながりそうな来場者には、資料の中に埋もれない形で渡したいところです。
目的別に考えるノベルティと資料の組み合わせ例
展示会では、同じノベルティでも組み合わせる資料によって役割が変わります。目的別に整理すると、配布物設計の方向性が見えやすくなります。
| 展示会の目的 | ノベルティの考え方 | 一緒に渡したい配布物 | ねらい |
|---|---|---|---|
| ブース立ち寄りを増やしたい | 手に取りやすく説明のきっかけになる小型ノベルティ | チラシ、案内カード | まず認知してもらう |
| サービス概要を覚えてもらいたい | 社名やサービス名を再想起しやすい実用的なもの | サービス紹介チラシ、会社案内 | 後で思い出してもらう |
| 比較検討につなげたい | 資料を持ち帰る動機になるもの | 事例資料、会社案内、QRコード付きリーフレット | 検討継続を促す |
| 問い合わせにつなげたい | 導線を邪魔しない補助的なもの | QRコード付きカード、名刺、相談案内 | 次の行動を取りやすくする |
まず接点を増やしたい場合
- 小型ノベルティ
- サービス概要チラシ
- QRコード付き案内カード
短時間で要点を伝えつつ、展示会後の再訪問導線も残しやすい組み合わせです。
比較検討中の来場者にしっかり伝えたい場合
- 小型ノベルティ
- 会社案内
- 事例資料
- 名刺
- QRコード付きリーフレット
この場合は情報量が増えるため、まとめて持ち帰れる工夫も重要になります。
複数サービスを扱う企業の場合
- 小型ノベルティ
- 全体案内チラシ
- サービス別案内カード
- 問い合わせ先付きリーフレット
複数商材がある場合は、資料を渡しすぎるより、導線を整理したカード型の配布物を活用したほうが分かりやすいことがあります。
配布物をまとめて渡す方法
ノベルティと紙資料を一緒に渡す場合は、まとめ方によって印象や扱いやすさが変わります。
クリアファイルでまとめる
A4資料をきれいにまとめやすく、展示会でも使いやすい方法です。チラシや会社案内など紙中心の配布物と相性があります。
紙袋でまとめる
資料に加えてノベルティも含めて渡したい場合に向いています。ただし、サイズが大きすぎると持ち運びの負担になりやすいため注意が必要です。
ポケットフォルダで整理する
複数のチラシや会社案内、事例資料などを用途別に整理して渡したい場合の選択肢です。見た目が整いやすく、後で社内共有される場面にも向いています。
ただし、配布物が少ない場合や簡易な配布で十分な場合は、クリアファイルやリーフレット中心のほうが適していることもあります。
| まとめ方 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| クリアファイル | A4資料が中心、シンプルに渡したい | 厚みのあるノベルティは入れにくい |
| 紙袋 | ノベルティも含めて一式渡したい | サイズが大きすぎると負担になりやすい |
| ポケットフォルダ | 複数資料を整理して渡したい | 少量配布だとやや過剰になることもある |

少部数に対応した
ポケットフォルダー
展示会後の問い合わせにつなげる工夫
展示会で接点ができても、その後の動き方が分かりにくければ問い合わせにはつながりません。配布物には、次に何をしてほしいかを明確にしておく必要があります。
QRコードの遷移先を明確にする
QRコードを付けるだけでは不十分です。アクセス先で何ができるのかを分かるようにしておきましょう。
- 事例集を見る
- 資料請求をする
- 展示会後の相談を申し込む
- サービス詳細ページを見る
「詳細はこちら」だけでは動機が弱いこともあるため、アクセス先の価値は具体的に示したいところです。
展示会専用の案内を用意する
展示会経由の来場者向けに、専用リーフレットや特設ページを用意すると、その後の行動が整理しやすくなります。通常サイトへ直接飛ばすより、展示会文脈に合った案内のほうが伝わりやすくなります。
担当者への連絡手段を分かりやすくする
問い合わせフォームだけでなく、担当者名や名刺も添えると、具体的な相談につながりやすくなります。BtoBでは「誰に連絡すればよいか」が明確なことも大切です。
配布後の振り返りに使える形にする
どの資料を何と一緒に渡したか、QRコードはどの案内に載せたかを整理しておくと、展示会後の振り返りや次回改善にも役立ちます。
よくある質問
-
展示会ノベルティは必ず配ったほうがよいですか?
-
必ずしも必要ではありません。
展示会の目的や商談対象によっては、ノベルティよりも資料設計や説明体制を整えるほうが重要な場合があります。
-
ノベルティと資料は一緒に渡したほうがよいですか?
-
相手に持ち帰ってほしい情報があるなら、一緒に渡す考え方は有効です。
ただし、配布物が多すぎると読まれにくくなるため、役割を分けて整理することが大切です。
-
展示会ではチラシと会社案内の両方が必要ですか?
-
役割が異なるため、必要に応じて使い分けるのが基本です。
チラシは要点整理、会社案内は企業理解の補足に向いています。
-
QRコードはどんな配布物に載せるのがよいですか?
-
案内カード、リーフレット、チラシなどに載せると使いやすいです。
アクセス先の内容が分かるようにしておくことが重要です。
-
配布物をまとめるなら、どの方法がよいですか?
-
資料点数とノベルティのサイズによって選ぶのが基本です。
A4資料中心ならクリアファイル、ノベルティも含めるなら紙袋、資料整理を重視するならポケットフォルダが候補になります。
まとめ
展示会ノベルティは、何を配るかだけでなく、資料やQRコードとどう組み合わせて展示会後の接点につなげるかまで含めて考えることが重要です。
展示会ノベルティは、来場者に立ち寄ってもらうきっかけや、印象に残す補助として役立ちます。ただし、商品・サービス理解や問い合わせにつなげたいなら、ノベルティだけで完結させないことが大切です。チラシや会社案内、事例資料、QRコード付きカード、名刺などを役割ごとに整理し、持ち帰りやすく、後で見返しやすい形で渡すことで、展示会後の接点づくりにつながります。展示会の目的に応じて、何を配るかだけでなく、何と一緒に、どう渡すかまで設計して考えましょう。
この記事の要点まとめ
- 展示会ノベルティは、来場者との最初の接点づくりや印象づけに役立つ
- 成果につなげるには、資料やQRコードなどと組み合わせた設計が重要
- 配布物は量や持ち帰りやすさも考えて、まとめ方まで含めて検討すると運用しやすい
こんな場合はご相談ください
- 展示会で何を配るべきか、ノベルティと資料の役割整理から考えたい
- チラシ、会社案内、案内カード、QRコード付きリーフレットなどをどう組み合わせるべきか迷っている
- 配布物が増えがちで、持ち帰りやすく整理された渡し方にしたい
- 展示会後の問い合わせや資料請求につながる導線まで含めて見直したい
展示会で配るノベルティや資料は、単体で選ぶよりも、展示会後にどんな行動につなげたいかから整理するほうが設計しやすくなります。チラシ、会社案内、案内カード、QRコード付きリーフレット、ノベルティ、まとめて渡すためのツールまで含めて、自社に合った形を検討したい場合は、ご状況に合わせてご案内できます。配布物の選び方から相談したい段階でも、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール

- 渕上印刷株式会社でオウンドメディア運営と販促関連コンテンツ制作を担当。印刷、DM、販促施策、自治体向け施策、Web活用に関する記事を中心に執筆しています。
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