デジタルクーポンとは、スマートフォンやタブレット端末で利用できる電子クーポンのことです。近年、キャンペーン等で広く活用されるようになり、手軽に利用できることから消費者の間でも人気が高まっています。
しかし、デジタルクーポンには不正利用のリスクが伴います。例えば、クーポンを複製して複数回利用したり、消込情報を改ざんするなどの手口が横行しています。
中小企業にとって、せっかくのキャンペーン施策が不正利用によって台無しになってしまうのは大きな痛手です。そこで今回は、デジタルクーポンの不正利用を防ぐための簡単で効果的な方法をご紹介します。
目次
- 一般的なデジタルクーポンの不正利用防止策
- Cookieによる消込機能は不正が可能
- おすすめのデジタルクーポン不正利用防止策
- まとめ
一般的な不正利用防止策
デジタルクーポンの不正利用を防ぐためには様々な対策がありますが、代表的なものとして以下のような対策があります。
- 利用期限の設定:利用可能な期間を設定することで、古いクーポンの不正利用などを防ぐことができます。
- 消込機能:「利用する」ボタンを設け、ボタンを押すと表示が利用済みに切り替わることで不正利用を防ぐ機能です。
利用期限の設定と消込機能を組み合わせた配布は現状最も多く使われています。不正利用を完全に防ぐことはできませんが、一定の効果は期待できます。
Cookieによる消込機能は不正が可能

Cookieとは?
ウェブサイトを訪問した際に、あなたのブラウザに情報が保存される仕組みです。その情報を使って、消込情報を次回まで維持したり、次回の訪問時にログイン状態を維持したりすることができます。
消込情報は一般的に、ユーザー端末のCookieを使って利用情報を保存しています。
Cookieによる不正利用防止策は、クーポン利用時にユーザーの端末に利用情報を保存することで不正利用を抑制するものです。
Cookieによる不正利用防止策は、比較的導入が簡単です。しかし、ユーザー側でCookieを削除することで利用情報をリセットできるため、完全に安全とは言えません。
おすすめのデジタルクーポン不正利用防止策
Cookieを使った消込機能では不正利用を完全に防げないため、更なる対策が必要です。そこで、より効果のあるおすすめの不正利用防止策をご紹介します。

1. 「ログイン」を組み合わせた利用情報の保存
「ログイン」を組合わせることで、ユーザーのアカウントとクーポンを紐付けることができます。また、利用情報はクラウド上に保存されるのでCookieを削除しても利用情報に影響がなく、不正利用を回避することができます。
2. 可変QRコードを組み合わせて利用情報を保存
可変QRコードとは、毎回異なるQRコードを生成する技術です。QRコードに利用情報を埋め込むことができるのでCookieを削除しても利用情報に影響がなく、不正利用を回避することができます。
ただし、QRコードをユーザーごとに用意する必要があるので、施策内容によっては注意が必要です。
まとめ
デジタルクーポンの不正利用は、キャンペーンの効果を損なうだけでなく企業の損失にも繋がるため、適切な対策を講じることが重要です。
コスト面や人材面の問題から、高度な不正利用防止策を導入するのは難しいかもしれません。リピツーでは、セキュリティーやコストパフォーマンスに優れた不正利用防止策をご提案しています。
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